昨年の4月。50歳を目前にした49歳の春..今まで働いていた老人施設から新しい老人施設へ、私は転職しました。
前の職場で介護士として12年働いていたので、介護に関する経験値(知識・介護技術など)はそれなりの自信があります。しかしこの..『経験値』と『50歳という年齢』の扱い方には注意が必要です。
上手に扱うことができれば..新しい職場でも本来の実力を発揮して働くことができるでしょう。しかしこの『経験値』と『50歳という年齢』の扱い方を間違ってしまうと..働きづらい状況に自分から落ち込んでしまいます。最悪の場合..再転職をすることもあり得ます。
そこで今回は..
転職先で失敗しない大切な心得5つをお話します。
介護業界では転職は当たり前。ゆえに介護職なら是非とも知ってほしい内容です。
どうか最後までお付き合いください。
最初に伝えておきたいこと

最初に言っておきますが..『理想論やきれい事』を話すつもりはありません。平凡なサラリーマンが雑草のごとく生き残るための『ドブ板戦略』です。
雑草のごとくしぶとく生き抜いてやろうじゃありませんか!!
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それでは..転職して働き始めた第二の職場『老人施設』で、私が大切にしている心得5つを次章よりお話します。
今から紹介する5つはどれも大切。
今の新しい職場で勤め始めて一年を過ぎましたがが..今でも大切に守っています。
とは言え..
一度に全部をやろうとすると大変なので..『これならできそう』と思えるものから始めてみてください。
それではいよいよ本題スタートです。
心得1|それなりの経験値を持つ50歳は扱いにくい人材であることを知れ

転職の激しい介護業界。どこの施設も人手不足に悩まされています。そんな時..介護士として12年のキャリアを持つ人が自分たちの施設に来るとなれば頼もしいですよね。
しかしその一方で『扱いにくい存在』という印象も持たれやすい側面もあります。このことを理解しておかなければなりません。
ではなぜ..『扱いにくい存在』という印象をもたれやすいのでしょうか?
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まず..
それなりの経験値。
豊かな経験を持つことは悪いことではありません。介護の仕事は利用者さんとの関わり合いと言い換えることができます。つまり..どれだけ多くの利用者さんと関わってきたのか..その経験値が介護の現場では大切になってきます。なので経験値を持つ介護士さんは重宝されます。
しかし..経験が豊かであるということは、介護に対する『自分なりの価値観(考え方)』を持っているとも言えます。そのため『新しい職員さんは..ここのやり方に馴染めるだろうか。経験豊かであるが故に..自分のやり方を押し通してこないか?』という不安を新しい職場の同僚たちが持ちやすい一面もあります。
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加えて..
50歳という年齢。
年齢を重ねた人は色々な人生経験を積んでいるので、ある種の頼もしさが感じられます。人間的な魅力もありそうですよね。
しかしその反面..頭のかたい人、人の話に耳を傾ける柔軟性がない頑固な人、変なプライド(謎の自信)を持つ人というネガティヴなイメージを持たれやすいのも事実。
特に..50歳にもなると、新しい職場の主任さんが自分よりも年下である可能性は十分にあり得ます。上司とは言え..自分よりも年下の人間。そんな年下の話を素直に聞いてくれるだろうか..と新しい職場の上司さんが不安に思うのもよく聞く話。
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このように..
大きな期待を持たれるがゆえに..『扱いにくい存在』という不安も持たれやすい。長所は短所にもなる..そのことを本人が自覚しておくことが大切です。
このことをきちんと自覚するだけでも..
新しい職場での働きやすさが変わってきますよね。
心得2|あなた個人の能力を活かすより..新しい職場に馴染めることが最優先

そもそも..新しい職場にあなたが受け入れられなければ、あなたの能力を活かすことはできない。新しい職場に受け入れられていないのに、あなたの能力を発揮しようとすると..ただの『ウザイおじさん』というレッテルを貼られてしまう。そして..一度貼られてしまった『ネガティヴなラベル』を取り除くのは結構大変。
順番を間違ってはイケナイ。
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日本人って『同調圧力』が強い傾向があるので『和を乱す人』に対して、強い拒絶反応を示しやすい気がします。ということは..どれだけ経験豊かで優れた介護技術をあなたが持っていても、職場の雰囲気に馴染めない和を乱すような人だと..心よく職場に受け入れてもらえません。
職場に受け入れてもらえなければ..あなたの実力を発揮することは難しいでしょう。
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同調圧力、和を乱す..
そんな話を聞いて、釈然としない人もいると思います。職場は仲良くクラブではない。お金を稼ぐための場所。もっと割り切って、働いちゃダメなの!?
私もモヤモヤした気持ちを抱えながら、この記事を書いています。
しかしあなたが..会社員として、サラリーマンとして働くのなら、ある程度の『割り切り(個を捨て集団を優先)』が必要になります。
夢のない話かもしれませんが..転職をして新しい職場で働く人には『覚悟』が必要だと思います。
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それが嫌なら..
フリーランスとして働くか、自分が経営者になるしかありません。
心得3|新しい職場のやり方を全力で学ぶ(今までの経験をアピールしない)

新しい職場に馴染みつつ..その職場のやり方『流儀』を素直に学ぶ。自分の能力を発揮したいのはわかるけど..慌てるな。必ずあなたのスキルが求められる機会はやってくる。その時に発揮すれば良い。
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介護業界に限らずどの業界でも、個々の職場に独特のルール『流儀』が存在します。私もそうでしたが..新しい職場に行くとその『流儀』に戸惑います。
この時にやってはイケないのが..
前の職場のやり方の方が絶対いいのに..こんなやり方は間違っていると自分勝手な判断をしてしまうことです。
その気持ちは痛いほど分かりますが..
決して表に出してはイケません(利用者を虐待しているとか、イジメているとか明らかに間違っている場合は別だよ)。
それはなぜ?
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流儀の良し悪しは別にして..転職先の職場はこれまでずっと、自分たち独自のルールで行なってきました。なのに..新しく来たあなたに『あーだ、こーだ』と言われるのは正直おもしろくありません。
たとえ..あなたの言っていることが正しく優れているとしても『ここの職場のことを何も分かっていないくせに..エラそうなことを言うな!!』といらぬ反感を持たれてしまうのがオチ。
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郷に入れば郷に従え..この言葉を心に刻み込んでください。
時期がくれば..
必ずあなたのスキルが求められる機会はやってくる。その時に発揮すれば良い。
心得4|お局さまと仲良く

その職場のキーパーソン『お局さま』との関係を大切に。人は皆平等..そんなことはあり得ない。
..ただの幻想。
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新しい職場で働き始めると..なんとなく人間関係が見えてきますよね。この時..その職場のキーパーソン『お局さま』との関係を大切にしてください。
もちろん媚を売る必要はありません。
それでも『お局さま』を不快にさせない対応は心がけることが大切です。お局さまは..ある意味、その職場の主任よりも影響力を持っています。その人との関係が拗れてしまうと、当然職場での立場が悪くなり、働きづらい状況に追い込まれてしまうのは必然。ハッキリ言って..デメリットしかありません。
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どの職場でも言えることですが..人間関係は平等ではありません。不平等なのが当たり前。
学校では教えてくれない社会の真実。
あくまでも仕事上の付き合い..
割り切って『お局さま』と仲良くすることを覚えておいてくださいね。
心得5|職場の不満・愚痴・同僚の陰口は絶対にNG

どこの職場にも..
職場の不満・愚痴・同僚の陰口が大好きな職員がいる。しかしあなたは..決してネガティヴな言葉を『口に出してはイケナイ』。でないと..職場での信頼を必ず失うことになる。
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もしも『職場の不満・愚痴・同僚の陰口』を言っている集まりがあっても..そっとその場を離れる。話を振られても..上手くはぐらかす。
とにかく『そんな話』に参加しないことが大切。
でないと..あなた自身の信頼が失われていきます。
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そもそも『愚痴や悪口』って..自分のメンタルに悪影響しかありません。
愚痴や悪口を言っている瞬間は..スカッとして気持ちいいけれど、すぐに『いや〜な気持ち』になってしまいます。
繰り返しになりますが..『職場の不満・愚痴・同僚の陰口を言っている集まり』には近づかないこと。
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そんな話を聞く時間があるのなら..
利用者さんとの関わりに使うといいですよ。
私の場合..
職員が集まって『〇〇で盛り上がっている場所』には、基本的に近づきません。
その代わり..
利用者さんのリハビリをしたり、爪を切ったり..利用者さんと関わる時間にしています。
そうすれば..
利用者さんに感謝されるし、自分も気持ちよくなれます。
こっちの方が絶対にオススメ。
まとめ
いかがでしたか。
介護の業界では転職は日常茶飯事。いつあなたも転職をするかもしれません。その時、少しでも新しい職場であなたが活躍できるように。
そんな想いでこの記事を書きました。
あくまでも私個人の経験に基づく話ではありますが..参考になれば幸いです。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
これからも..
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