こんにちは、ごんた介護士です。
今日もまた..過去ツイートから『介護のひとこま』を紹介します。ブログ用に修正を加えていますが内容はほぼ同じ。
どうか最後までお付き合いくださいね。
『ここにずっと居たい。家には帰りたくない』と言われる利用者Sさん
今回の主役は..
ショートステイされている利用者Sさんです。
ショートステイとは、短期的に施設に入居し介護・支援を受けられるサービスです。在宅で介護を続けていると、冠婚葬祭などで自宅を数日間空けなければならない、出張が入る予定がある、介護者が体調を崩したなど、一時的に在宅介護が難しくなる場合があると思います。そんな時に強い味方になってくれるのがショートステイです。
LIFULL介護
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ある朝の出来事。
その日はSさんが自宅に帰る日でした。
朝食まで少し時間があったので..『今日は家に帰る日ですね。やっぱり家でいいですよね』と私はSさんに話しかけました。
私はてっきり『そりゃそうだ。家が一番だよね』と返事をすると思っていました。ところが..『私はここにずっと居たい。家には帰りたくない』と予想外の返事。
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私は少し不思議に思いました。
なぜならSさんのADLはほぼ自立、そして娘さんの家族と同居。ならば施設で暮らすより、家の方が気楽ではないの..?
ADL（Activities of Daily Living）とは、日常生活を送る上で最低限必要となる日常生活動作（食事や入浴、更衣、排泄など）のこと。
思わず私は..『どうして家より施設の方がいいの?』とSさんに尋ねました。
『ここにずっと居たい。家には帰りたくない』..その訳とは?
どうして家より施設の方がいいの?..私の疑問にSさんは丁寧に答えてくれました。
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娘とその旦那は仕事に行くから、昼間は家で一人ぼっち。話し相手もおらんから退屈。それに..いくら自分の娘とは言え、やっぱり同居って気を使うんよ。でもここ（施設）には、たくさんの話し相手がいるから退屈せん。何より他人同士だから余計な気づかいも必要ないから楽ちん。だからずっとここに居たいんよ。
なるほどなぁ..
自分の浅はかな考えを反省。
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さらにSさんは続けます..
私の旦那が先に亡くなってからも、実家で一人暮らししてたんよ。そりゃ歳を取れば..何かを不自由なことも増える。でもご近所さんは知り合いばかりやから、なんかあれば助けてもらえた。だから安心して暮らしていた。
でも娘が..『お母さん一人暮らしは心配だから一緒に住もう』と言って、娘の家で同居するようになったん。ほなけど..この歳になって、まったく知らない場所で暮らすのはどうも落ち着かん。それにやっぱり気を使うもんやで。娘の気持ちは嬉しかったけどな..。
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なるほど..
Sさんは出来る限り『実家での一人暮らし』をしたかった。それがダメなら介護施設。娘の家族と同居は..。
もちろんこれは..Sさんの想い。Sさんの娘さんにも事情があるはず。なので結局..妥協点を見つけるしかありません。
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私はＳさんの話を聞いて『他人事ではない』と感じました。今ならまだ..落ち着いて話し合うことができる。
今度実家に帰った時に話してみよう..^^
まとめ
介護に唯一の正解はありません。
人の数だけ正解の数が存在すると思っています。
だからこそ..利用者さんの話に耳を傾けて、彼らの話を聴くことが大切になるのです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではではまた。
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