こんにちは
ごんた介護士です。
私は介護士として12年以上働いていますが..
認知症の利用者さんと関わる時、彼らの想いに対して共感・受容することを大切にしています。
とは言え..利用者さんの『どんな想い』に共感・受容をすればいいのか..ぶっちゃけ難しいというか、よく分かりませんよね。
(T . T)
+ + +
そんな時..
パーソンセンタードケアで登場する『認知症の方が求める5つの心理的なニーズ』が参考になります。
パーソンセンタードケア..
介護福祉士の試験勉強でしか使わない。そんな方も多いはず。
その気持ちはわかりますが..とても勿体無い!!
介護の現場で活かしてこそ、覚えた知識の価値が爆上がりします♪
↑
ごんた介護士さん..
あなたに一番届いてほしい言葉だよ。
+ + +
今回は..
パーソンセンタードケアで登場する『認知症の方が求める5つの心理的なニーズ』を紹介します。
皆様のお役に立てれば嬉しいです。
それでは私と一緒に復習しましょう♪
注:今回のブログは『私のTwitter』のツイート(R5.7.08~R5.7.10)を編集し直したものです。
自分らしさ|認知症の方が求める5つの心理的なニーズ1
認知症の方が求める5つの心理的なニーズの一つ目は『自分らしさ』です。
自分らしさとは..
過去から現在につながって『今の自分』が存在する感覚です。
過去の自分の延長線上に現在の自分が存在する。そんなことは当たり前じゃないか!!..と思われるかもしれません。
私も普段の生活で..そんなことに疑問を持つことなんてありません。
+ + +
ところが認知症になると..記憶が断片的になり、過去の自分と現在の自分とのつながりを感じにくくなります。
自分ってなに!?
誰なの!?
馬鹿げていると思われるかもしれませんが..自分という存在があやふやになってくるのです。
これって..めっちゃ不安ですよね。
こんな状態で心穏やかに暮らすのは無理。
・:*+.(( °ω° ))/.:+
+ + +
だからこそ介護士は..
認知症の方の途切れがちな記憶を上手くつなぎ合わせるような関わりが大切になります。
例えば..記憶に残っている過去の写真を見てもらい、過去の自分と現在の自分がつながっていることを感じてもらうとか。
結びつき|認知症の方が求める5つの心理的なニーズ2
認知症の方が求める5つの心理的なニーズの二つ目は『結びつき』です。
結びつきとは..
『何かとつながること』で安心して生きていけるという感覚です。
その何かとは..人であったり、会社だったり、社会であったり、愛着のある物であったり。人それぞれだと思います。
私の場合..お気に入りの本を手元に置いている時、家族たちと一緒にいる時、同僚たちと一緒に働いている時..とても安心した気持ちになります。
(´꒳`)
+ + +
そして認知症の方はこの『結びつき』をより強く求めます。なぜなら記憶障害や見当識障害などのため、周りとのつながりがあやふやになってくるからです。
だからこそ、昔から馴染みのある人との付き合いや、愛着のある物を手元に置くことが、認知症の方の安心感につながります。
(^▽^)
+ + +
もちろん『結びつき』は認知症の利用者さんだけでなく、慣れ親しんだ家を離れ、施設で暮らす『全ての利用者さん』に大切なもの。
なので..利用者さんの生活歴をよく知り、彼らにとって大切な結びつきを見つけて、そして『絶やさないこと』が、介護士の役割だと個人的には考えています。
(o^^o)
携わること|認知症の方が求める5つの心理的なニーズ3
認知症の方が求める5つの心理的なニーズの三つ目は『携わること』です。
『携わること』とは..
一方的に支えてもらうだけでなく『自分も何かをしたい・誰かの役に立ちたい』という感覚のことです。
例えば私の場合..
キャンプ飯を作ったり、ドライヴをしたり、本を読んだり..自分がやりたいことして充実感を得ています。また、仕事をしたり、家事の手伝いをしたり..誰かの役に立つことで自己肯定感を得ています。
このように私にとって『携わること』は大切な心理的ニーズ。
+ + +
なので当然..
認知症の方にとっても大切なニーズです(って言うか..誰にとっても大切ですよね)。
だからこそ..一見すると認知症の方の意味不明な行為、危険な行為も..『自分も何かしたい・何かの(誰かの)役に立ちたい』という想いの現れかもしれない。
余計なことはしなくていいから、危ないからじっとしていて..そんな風に彼らの『携わりたい』という想い(心理的なニーズ)を取り上げてしまわない。
そんな視点を持つことが大切になります。
共にあること|認知症の方が求める5つの心理的なニーズ4
認知症の方が求める5つの心理的なニーズの四つ目は『共にあること』です。
『共にあること』とは..
集団の一員であること、周囲とのつながりを持つことで安心できる感覚です。
例えば私の場合..
人付き合いが得意な方ではありません、友達も少ないです。それでも..友達と一緒にいたり、会社の一員として働くことで、自分は一人ではない、誰かとつながっているという感覚を得ることができて安心します。
このように..
人や社会とのつながりを実感できることは、生きていく上で大切になります。
そしてこの感覚は認知症の方も同じ。
( ;∀;)
+ + +
ところが..
『認知症だから何を言っても分からない』と一方的に決めつけられて『人の輪から外されたり』『その場には参加しても会話に参加できない(職員や家族とだけ話をする)』などの扱いを受けることがあります。
すると本人は..
『排除された、無視された』と感じて、不安や孤独感が増し、心を深く傷つけることになります。場合によっては、落ち着きの無さ、体調不良として現れることもあります。
なので彼らが..
言葉で上手く表現できないとしても『言葉をかけたり、アイコンタクトを取ったり、何かを選んでもらったり、決めてもらったり』などして、その場にいる人たちとのつながりを実感できるような関わり方が大切。
(о´∀`о)
くつろぎ|認知症の方が求める5つの心理的なニーズ5
認知症の方が求める5つの心理的なニーズの五つ目は『くつろぎ』です。
くつろぎとは..
心身に苦痛がない、リラックスしている感覚のこと。
もう少し噛み砕いた説明をすると..『めっちゃ癒される♪何も考えたくなーい♪ずっとこうして居たいよー^^』という感覚のことです(多分..合っているはず)。
ちょっとだけでいいので想像してみてください..。皆さんにとって『くつろぎ』はどんな状態ですか?
・
・
・
ちなみに私にとっての「くつろぎ』は..自然の中で風の音、波の音、鳥の声を聞きながら昼寝をすること。最高にリッラクスした状態です。
このように『くつろぎ』は、ストレスから解放して心身を癒す..誰にとっても大切なもの。
(๑>◡<๑)
+ + +
それでは..
認知症の方にとっての『くつろぎ』を考えてみましょう。
認知症の方にとっても『くつろぎ』はめっちゃ大切。日々の生活に『くつろぎ』..リッラクスできる状態が無いなんて、とても辛いこと。
ところが認知症になると『くつろぎ』を得ることが難しくなります。その理由として..身体機能が低下して体が思うように動けなくなる、自分の想い『〇〇してほしい』を言葉で伝えるのが難しくなる、などが考えられます。
(*_*)
+ + +
本人だけの努力では正直..無理ゲー。
( ;∀;)
だからこそ介護士は..『Aさんはリッラクス出来ている?、不快や不安を感じていない?』とAさんの立場で考える『想像力や観察力』が大切になります。
まとめ
今回は..認知症の方が求める5つの心理的なニーズ『自分らしさ・結びつき・携わること・共にあること・くつろぎ』を紹介しました。
ぶっちゃけ認知症の方に関わらず、全ての人が求めているニーズだと思います。そう考えると『介護の仕事は良好な人間関係を学べる道場』ですね。
今回のお話が皆様のお役に少しでも立てれば幸いです。
ではではまた
(๑>◡<๑)
おまけ|こっちも遊びに来てください♪
①Twitter
役立つ介護の知識、介護の現場で起こったリアルな体験談、日々の暮らしから学んだ幸せのヒントをコツコツ配信しています。
②OpenSea
彼女が描いたイラストをNFTにしています。興味のある方はどうぞ♪
よろしくね..(^з^)-☆
コメント