「エンパワーメント」こころの病気を抱えた人の力を取り戻す@家族必見

過去記事(いずれ整理)

こころの病気を抱える彼女と
その彼女に惚れた恋愛経験ゼロの私

悪戦苦闘しながらも
幸せに生きようとする二人の暮らし

そこから学んだ
たくさんの幸せに生きるヒント

皆様のお役に立てれば幸いです♪

こんな人に読んでほしい

今回の内容は
こころの病気を抱えた人に元気になってほしい。
でも接し方がよくわからない…

そんな悩みを抱えている人に
ぜひ読んでほしい内容です。

そして今回のテーマは「エンパワーメント」です。

エンパワーメントとは?

エンパワーメントとは

エンパワーメントは
精神保健福祉の現場で頻繁に使われる言葉です。

私も精神保健福祉士の勉強をしていた時
参考書や講義や実際の現場(病院や施設)で
一日何回も聞いた言葉です。

エンパワーメントを簡単に説明すると
個人の能力を尊重した「肯定的な働きかけ」によりその人の能力を取り戻し、力をつけてゆくことです。

こころの病気を抱えた人の支援・援助をする場合
このエンパワーメント的な関わり方

…つまり「肯定的な働きかけ」が大切になります。

なぜエンパワーメント的な関わり方「肯定的な働きかけ」が大切なの?

エンパワーメント的な関わり方が大切な理由は

こころの病気を抱えた人は自己肯定感が低く
自信を失っている場合があるからです。

そのような場合
一番大切になるのが
本人の自信を取り戻すような働きかけです。

本人の自信を取り戻すことなく
日常生活や社会生活のリハビリを行なっても

本人にとっては苦痛、ストレスとなってしまい
リハビリの効果は望めません。

場合によっては
逆効果になってしまうこともあります。

そのため
本人の自信を取り戻すような働きかけ…

つまり
エンパワーメント的な関わり方=肯定的な働きかけ
が大切となってくるのです。

それでは「肯定的な働きかけ」とは
具体的にどのようなものなのでしょうか?

「エンパワーメント初心者へ」肯定的な働きかけの3つのポイント「私も実践中」

①傾聴力

傾聴力とは「相手の話をよく聞く」ことです。
エンパワーメントの基本です。

ここがしっかり出来ていないと
エンパワーメント的な関わり方は無理です。

とにかくここが一番大切です。
次の②と③よりもずっと大切になります。

そして傾聴を行う時に
これだけは絶対に覚えておきたいルールがあります。

それは
相手の話を遮らずに黙って最後まで聞くことです。

そんなの簡単…と思われる方も多いかもしれませんが
これが意外と超むずかしかったりします。

最初は難しいとは思いますが
マスターするとびっくりするほど
コミュニケーション力がアップしていますよ。

②強み・長所に気づいてもらう

こころに病気を抱える人は自信を失っている場合がよくあります。

・自分には何の取り柄もない
・何をやってもダメ

と思い込みがちです。
でもよくよく観察していると…

・料理を作るのが好き
・手先が器用
・〇〇に興味関心がある

など何かしらの強みや長所があるものです。
本人が気づいていないだけの場合がよくあります。

なので
あなたがしっかりと観察して
強みや長所を知らせてあげましょう。

最初は否定するかもしれませんが
辛抱強く相手に伝え続けてあげましょう。

③付き添う

自己肯定感が低く、
自信を失っている人が

自分一人の力で行動を起こすのは
超ハードルが高いと思って下さい。

なので付き添ってあげてください。
横で見守ってあげてください。

もちろん
行動の結果…

失敗しても成功しても
「よく頑張ったね。えらいよね」と
言葉をかけてあげてください。


この3つを意識して
エンパワーメント的な関わり方をみてください。

私と彼女との実例を紹介します

料理を作りたい「①傾聴力」

彼女と出会った頃は、
日常生活に関することはほぼ一人でできていました。

しかし
こころの病気を抱えてから
日常生活のいろいろなことが出来なくなってしまいました。

そして
自信を無くしていました。私は…できない。

そこで私は、まず最初に
彼女の話にしっかりと耳を傾けて聞きました(①傾聴力)。

すると…
料理を作りたいという想いを持っていること
に気づきました。

そこで私は、料理に絞って
「エンパワーメント的な関わり方=肯定的な働きかけ」を
彼女にやってみることにしました(②強み・長所に気づいてもらう)。

料理を作りたい「②強み・長所に気づいてもらう and ③付き添う」

彼女の話を聞いていると
若い頃から料理は好きだったという話を何度も聞きました(①傾聴力)。

そこで
「今できる簡単な料理を作ってみよう」と提案しました。

その時
・私も協力する(③付き添う)
・訪問看護師さんも協力する(③付き添う)
・上手くいかなかったとしても大丈夫

とハードルをぐっと下げて提案しました。

最初は、乗り気ではなかったけれど
とにかく初めてみることになりました。

・訪問看護師さんと一緒に料理をする
・私と一緒に食材を買い物に行く
・私が料理の手伝いをする(野菜を洗う、皮むきなど)
・彼女が料理をしている時に近くで私が見守る

たくさんの「③付き添う」を実施しました。

そして完成した料理。

どれもこれも最高の味です。
私も訪問看護師さんも喜びます。

すると
「私って結構、料理できるかも…」と思うようになります(②強み・長所に気づいてもらう)。

そうやって
彼女に少しずつ自信をつけてもらいました。

今では調子が良い時は
自分でアレンジしたレシピを考えたりしています。

とても楽しそうです。

まとめ

今回紹介した
・エンパワーメント的な関わり方
・肯定的な働きかけ

これらは誰でも始めることができ、
効果は抜群です。

もしも
こころの病気を抱えた人に元気になってほしい。
でも接し方がよくわからない…

そんな悩みを抱えている人がいましたら
一度ためしてみてはいかがでしょうか。

おまけ・オススメ書籍

傾聴力には相手の人生を変えるほどの効果があります。
傾聴の持つ力について詳しく知りたい方はこちらの本をオススメします。

具体的な傾聴スキルもバッチリ解説してあります。
今回紹介した傾聴力「相手の話を遮らずに黙って最後まで聞く」についても詳しく解説されています。

そして、この「相手の話を遮らずに黙って最後まで聞く」は
傾聴力のステップ1に相当します。

つまり、上位スキル「傾聴力ステップ2」が存在します。
正直ここまで丁寧に具体例を交えながら解説してある本は貴重です。

興味のある方はこちらです。

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