「こころの病気からの回復『リカバリー』は新たな道を探す旅」

過去記事(いずれ整理)

「リカバリー」

こころの病気からの回復を意味する言葉として、
たびたび登場します。

そして、
本人や家族にとって
その言葉の意味を正しく理解することは、
大切です。

なぜなら、
その回復の方向性が間違っていると
回復が遅れたり、症状が悪化するからです。

つまり、
リカバリーとは、
こころの病気からの回復を目指す人たちが、
間違った回復方向に進まないための道路標識です。

しかし、
その道路標識も正しく読めないと
意味がないですよね。

ところが…
リカバリーの意味を正しく理解している人は、
意外と少ないようですね。

そこで今日は「リカバリー」
のお話をします。

リカバリーの定義@ここだけはしっかりと覚えて!!

まずリカバリーの定義を説明します。

これがめちゃ大事です。
ここだけはしっかりと覚えて帰って下さいね。

こちらの引用からどうぞ。

リカバリーとは、「精神障害のある人が、それぞれ、自分が求める生き方を主体的に追求すること」であり、それを支援することが、医療関係者や福祉関係者に求められるということだと思います。リカバリーの目的は、症状をなくすことではありません。治療によって症状を和らげることはもちろん必要ですが、何より大切なのは、本人が、こういう生活がしたいという夢や希望を持ち、それを周囲が支えることです。たとえ統合失調症の症状が残っていても、症状とうまくつきあいながら、学校に通ったり、働いたりしている人は少なくありません。結婚・子育てをしている人もいます。誰にでもリカバリーは可能なのです。

NHKハートネット 福祉情報総合サイト

お分かりいただけたでしょうか?

ポイントは以下の2つです。
・症状を治すことがリカバリーの目的ではない。
・症状と上手く付き合いながらも、希望や自尊心、夢や希望を取り戻すこと。

…えっ?

・症状を無くすことじゃないの?
・治療(薬)が必要でなくなることじゃないの?

と驚かれた人もいるでしょう。

もちろん、
症状を和らげるための治療は必要です。
そのことは否定していません。

それでも、
もっと大切なことがある…
リカバリーは私たちに伝えています。

「なぜ?」症状を治すことがリカバリーの目的ではない

症状を治すことがリカバリーの目的ではない
…なぜ?
…どういうこと?

不思議ですよね。

それでは、
私たちの経験を例にして説明しますね。

普通、風邪などの病気にかかったとしても、

・薬
・十分な休息

などで風邪を引く前の状態に
戻りますよね。

ところが…
こころの病気の場合は少し様子が違います。

こころの病気になると…

・こころの回復には長い時間が必要。
・辛い体験がこころに残ってしまう。

などのために、
以前のような状態にこころが戻らない
ことが珍しくありません。

つまり、
こころの病気からの回復「リカバリー」とは、

以前の状態への回復を
目指すのではなく、

こころの病気と上手く付き合いながら
生きていくことを目指します。

「実践」私たちのリカバリー

それでは
私たちが日々行っている
リカバリーを紹介しますね。

具体的には
次の3つのステップを繰り返すだけです。

step1「以下のことについて、二人で話し合う」
・好きなこと
・やりたいこと
・行きたいこと
・たべたいもの
・ほしいもの

step2「今の自分たちにできる範囲で実践」

step3「出来たことを二人で喜ぶ」

いかがですか?

大変ではないですよね。
…というよりも楽しそうではありませんか?

まとめ

こころの病気からの
回復「リカバリー」の道は、

以前の道へ戻るのではなく、
新たな道を探す旅です。

でも、
新たな道は決して
苦しい道ではありません。

勇気を持って、
一歩を踏み出してみませんか?

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