「退院直後の心構え」こころの病気を抱える彼女…そして家族「生きているだけでOK」

過去記事(いずれ整理)

彼女は…
付き合い始めて約11年になりますが、
その間に3回入院しました。

それでも1ヶ月もすれば、体調も落ち着き
退院の目処がつきます。

そして…退院です。
それはとてもうれしい瞬間です。

しかし!!
その一方で不安でもありました。

特に私たちは、
二人暮らしだったので。

さて…どうすれば良いのでしょうか?

今回の話の内容は
「本人と家族の気持ちの持ち方」について話をしています。

私たちと同じような状況にある人には
参考になるでしょう。

「ちょっと待ってね」退院直後に元気を目指すのは…

私たちが一番最初に考えたこと…
そして上手く行かなかった失敗があります。

それは、とにかく…
彼女に元気になってもらおうと努力することです。

これはオススメしません。

例えるなら、
水の中でいることを想像してみてください。

水中では、浮力の効果で
体の重さを感じることが少ないですよね。

小さい力で体を動かすことができます。
つまり、体への負担が少なくて済みます。

しかし、水から出ると、
浮力の効果を得られなくなり、本来の重さを感じるようになります。

これと同じことが「こころ」にも起きています。

入院中は、
お薬の調整・食事・風呂などの日常生活の管理を
すべて病院のスタッフが行ってくれます。

一方、退院後は、
基本的に本人と家族が日常生活の管理行います。
これがかなり大変です。

特に私たちの場合、
二人暮らしなので大変です。

「実録」退院直後に元気を目指すと…どうなる?

病院から戻ってきた直後から、元気になることを目指すと
私たちにとって、負担でしかありません。

彼女にそこまでの体力(特に精神力)は回復していません。

はやく元気になろう!という目標は
過度なプレッシャー&ストレスとなって降りかかります。

すると
体調を崩すことになります。

お薬を増やしたりしなければなりません。

こころの病気を抱える彼女にとって
ストレスは大敵です。

もちろん、家族にとっても。


はやく元気になってほしいと
願う気持ちはわかります。

また入院なんてしたくありません。
家でのんびりと生活を続けて行きたいですよね。

なんだかんだ言っても
家族で一緒に暮らして行けるのは
とても幸せです。

だからこそ、
焦ってはいけません。

不安な気持ちを打ち消そうとして
焦るのは禁物です。

「生きているだけでOK」私たちが出した答え

元気になるぞ!という目標は
ハードルが高過ぎます。

棒高跳びで世界記録を
更新する勢いです。

もっともっとハードルを下げる
必要があります。

私たち二人で話し合って
新しい目標を決めました。

「生きているだけでOK」

とにかく今は、生きているだけでOK。

・今日も一緒にいられて良かったね
・一人で留守番できて良かったね

そんな毎日を積み重ねるだけでOKだね♪

基本私たちのスタイルは今も変わっていません。


そんなユルユルでだいじょうぶ?
と思われる人もいるでしょう。

ところが…
不思議なことに、生活が落ち着いて
少しずつ元気になります。

もちろん、
家の家事をテキパキこなし、パートで働く…
みたいな元気にはなりません。

・家の家事も無理のない範囲でする
・時々、近所を散歩する
・休みの日に二人で外出

そんな元気さを取り戻せたら十分です。

大切なことは
以前のような元気さを取り戻すのではなく、

今の自分たちにとって
心地よい元気さを取り入れる…ことですね。

「絶対オススメ!!」訪問看護サービスのすばらしさ

もし可能なら、
訪問看護サービスを受けることをお勧めします。

特に退院直後は、
別々に生活していた入院の時期から、
二人での生活を再開させるので、生活リズムがガラリと変わります。

結構疲れます。

訪問看護師さんは、
そんな私たち二人のしんどさを少し背負ってくれます。

今の自分たちにとって、
心地よい元気さを取り入れる…そのお手伝いをしてくれます。

私たちと同じペースで歩いてくれる家族以外の人…

訪問看護師さんは、
私たちにとってそんな存在です。

まとめ

いかがでしたか。

退院直後は…
つい元気になろうと思って、
頑張り過ぎてしまうことがあります。

その気持ちはよく分かります。
私たちもそうでしたから。

しかし、
こころに病気を抱える本人とその家族にとっては
逆効果になりやすいです。

訪問看護師さんの助けを借りながら

まずは「生きているだけでOK」からのリスタート♪

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